9 9, 2009
いしいしんじさんの、「麦踏みクーツェ」は、途中で止まっている。 こちらも「ぶらんこ乗り」と同様に、悲しい展開に読み進める勇気がなくなってしまったのだ。 私は、どうも、人が死んでしまったり、病気になったり、いなくなってしまったりする話が苦手なようだ。 で、そのかわりに、栗田夕起さんの「ハミザベス」を読んだ。 とても読みやすくてすらすら読めた。奇想天外だけど、ハートウォーミングな感じで、よかった。 もうひとつのお話「豆姉妹」が実に傑作だった。すごくおかしかった。 少女漫画の上質なコメディを読んでいるような気分だった。 7歳違いの双子のようによく似た姉妹の話。 どちらかというと、私は「豆姉妹」の方が好みだった。 読後感は非常に爽やか。 あと、山本昌代さんの「月の雫」を読んだ。これはちょっとついていけなかった。妻のいる男が男と関係してしまう、という話。 昔、そういう話をお昼のドラマで観たことがある。 たしかそのドラマのヒロインは、自分の夫の衝撃的事実を知って、ショックのあまりしばらく気が変になって極度の過食症に陥ってしまったはず。 そのドラマのヒロインがフローリングにべたーっと座り込んで、虚ろなまなざしで、スナック菓子を貪っていた場面が印象的だった。 この小説の女性は、取り乱すということもなくすごく冷静だった。結局女性の方が外国に単身赴任することが決まって、旦那さんと距離を置くことができるようになったみたい。 海外に単身赴任だなんて、ごっつかっこよいキャリアウーマンのイメージだ。 読後感はあまりよくなかった。
